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    初めての労働問題でもよくわかるコラム

    「メーデー」とは? ゴールデンウィークの頃になると、毎年ニュースで取り上げられる「メーデー」。全国で10万人以上が参加する大イベントですが、その起源は意外に知られていません。 メーデーは、英語で書くと“May Day”。ヨーロッパでは「夏の訪れを祝う日」として古くから祝日とされてきましたが、始まりは1886年の5月1日、アメリカのシカゴで、1日12~14時間勤務が当たり前だった労働環境の改善を求めて労働者がゼネラルストライキ(全国的な規模で行われる労働争議)を起こし、8時間労働の実現を要求したことに由来します。 以降、労働者たちが集まり、権利を主張する日として、ヨーロッパをは...
    介護で仕事が続けられない…… 働きたいのに介護で仕事が続けられなくなってしまう介護離職は、世帯全体の貧困に直結するうえ、企業や社会にとっても損失となる大きな問題です。現在、介護離職をする人の数は、1年間で約10万人もいます。※ 一方で、介護の現場は慢性的な人手不足が続いています。 2025年には団塊の世代が75歳以上に達することから、必要な介護サービスの量が大幅に増加すると見込まれ、約245万人の介護人材が必要になるとされています。 日本全体の人口が急速に減少している中で、介護分野の人材を急増させることは簡単なことではありません。 このままでは、「他に介護をしてくれる...
    残業時間には上限がある⁉ 働き方改革関連法が施行され、ワーク・ライフ・バランスの重要性が叫ばれている中でも、過労死のニュースは後を絶ちません。 過労による問題は企業の規模や職種、雇用形態に関係なく生じており、その主な原因は長時間労働です。 過労死による労災認定では、度を越えた労働時間がたびたび話題となります。 100時間以上の時間外労働が常態化していたという事例も珍しくありません。 それだけ長時間労働は体の機能やメンタルに、大きな負担がかかるものなのです。 このような状況の中、法改正によって、時間外労働の上限規制が設けられ、大企業の場合2019年4月より、中小企業...